夫婦で一緒にお風呂に入る……経験のない人にとっては、けっこう高いハードルに思えるもの。しかし。ある調査によると“経験あり”の夫婦の割合は決して低くないことが判明。
夫婦の円満度には、夫婦風呂との相関性も! さらに夫と妻の本音に明確な違いも見えました。
そして夫婦風呂の家計への影響度は!? 経済キャスターを務める筆者がお伝えします。
■夫婦の円満度に直結! 「夫婦でお風呂」派は4割も
41%。これが、「夫婦で一緒にお風呂に入っている」と答えた既婚者の割合です。
シャイな日本人のイメージからは、意外に高いパーセンテージに感じませんか?
ゲンナイ製薬が行った「夫婦仲と夫婦風呂に関する調査」ではさらに、「夫婦の満足度に点数をつけるとしたら」と質問。
その平均を見ると、夫婦風呂あり層が77.4点、なし層が59.2点と、その満足度にはかなりの開きが。
やはりスキンシップが仲の良さに繋がる、というのは本当のようです。
ではなぜ夫婦風呂をしない人が多いのか? 理由には、妻の“恥じらい”も見え隠れしていました。
■ムダ毛の処理を見られたくない……妻の恥じらいが夫婦風呂を遠ざける!?
「夫婦で一緒にお風呂に入りたいと思わないのはなぜか」。
この質問に男女ともトップだった回答は、「ひとりでゆっくり入りたいから」というシンプルかつ納得のもの。
しかし、主に女性側に多く見られた回答もありました。それが、こちら。
・「恥ずかしいから」 14.2%
・「体型が気になるから」 15.5%
・「体を洗っている姿をみられたくないから」 9.2%
・「ムダ毛の処理をみられたくないから」6.9%
映画の中で綺麗な女優さんがシャワーを浴びる美しいシーンと、現実のお風呂は全く違うもの。夫に幻滅されたら……という妻の恥じらいからの心配があるようです。
それでも夫婦仲に良い効果があるなら、ぜひ考えてみたいものですよね。夫婦風呂の良さ、具体的にはどんなものなのでしょう?
■節約になる! 現実的な妻が、夫婦でお風呂に入る理由
夫婦風呂をすることがある人と、したいと思っている人に、「夫婦で一緒にお風呂に入ることの良さとは」と質問したところ、男女総合の結果はこうでした。
1位「スキンシップがとれる」45.5%
2位「夫婦の会話が 楽しめる」44.5%
3位「夫婦間の愛情が深まる」31.9%
どれも夫婦の円満度に繋がりそうな、納得の答えですよね。しかし、男女別でみるとじつに興味深い結果が。
それは、「電気・ガス・水道代の節約になる」という答えが女性側に突出して多かったこと。44.2%の回答率で、男性の2.5倍に上っていました。
スキンシップや会話を楽しみたい夫と、会話もいいけど節約にもなるわ……と目論む妻。少し温度差があるのは否めませんが、女性はそれだけ現実的、ということでしょうか。
■妻と一緒にお風呂に入りたい夫は、4人に1人!
しかし、毎日一緒に入るならともかく、月に数回ぐらいの頻度では、夫婦で一緒にお風呂に入ったからといって、水道・光熱費にさほど差が出るわけではないですよね。
経済的にメリットが!と言い切るには、少し力不足。夫婦風呂なし派にとっては、それだけではまだまだハードルは下がらないと思います。
それなら、こんな回答をご覧いただいたらどうでしょう? 夫婦風呂をすることがない人に「夫婦で一緒にお風呂に入りたいと思うか」質問したところ、「非常に思う」と「やや思う」を足した「思う」の割合は、こうでした。
・男性 23.8%
・女性 5.0%
4人に1人の夫が、妻とのお風呂を希望。そしてその数、妻の約5倍です。
どうでしょう? ちょっとハードルを乗り越えてみる気になりませんか?
以上、円満度と家計に影響する?夫婦風呂についてでしたが、いかがでしょう?
恥ずかしいのは最初だけかもしれません。毎日一緒に入る習慣ができれば、家計にも少なからず好影響でしょう。
あとは、慣れ過ぎていつの間にか最初の恥じらいはどこへやら、とならないようにだけご注意を……。